新型コロナに感染する

妻の呼吸音をチェックする理学療法さん リハビリ
妻の呼吸音をチェックする理学療法さん

発熱から始まった

妻が9月15日から風邪気味で,発熱(38.4℃max,下記の図左に9月15日から16日にかけての妻の体温の推移を示す)・咳・くしゃみ・喉の痛みに悩まされていた。16日午後に訪問看護を受けた時には平熱(35.9℃)になっていたが,看護師さんによる入浴サービスは中止し,ホットタオルで身体を拭いてもらった(下記の図右を参照)。16日には私にも感染したようで,体温は37.7℃でかなり怠い。(2025-09-16)

9月15日から16日の妻の体温(左)と看護師さんによる身体拭き(右)

新型コロナに感染していた

9月17日のリハビリの際に,前日まで続いた妻の高めの体温は平熱に戻っていた(36.2℃)が,歩行後に酸素飽和度(SpO2)が低下することを理学療法士さんが心配して,訪問診療の医師に連絡してくれた。直ぐに来てくれた医師が新型コロナの検査をしたところ,陽性であった。下図は陽性反応を示す新型コロナ検査キット。(2025-09-17)

新型コロナ検査キット

しかし症状は軽いので入院の必要はなく,これまでどおり風邪の薬(パブロン)を飲んでいれば治るとのことであった。

医師は,「ずっと彼女に付き添って看病・介護をしているご主人にも感染している可能性が高い」と言って,私も検査したところバッチリ陽性反応が出た。その時の私の体温は37.6℃。それでも特に積極的な治療の必要はないとのことだった。(2025-09-17)

てなわけで夫婦揃って新型コロナの患者となり,自宅に引き籠って必要に応じて風邪薬を飲みながら回復を待つことになった。私のスーパーへの買い物は続けざるを得ないが。

理学療法士さんの適切な対応に感謝

妻と私の新型コロナウイルス感染症の主な症状である発熱や喉の痛みは20日にはほぼ軽快した。しかし19日までの発熱と激しい倦怠感は,やはり通常の風邪とは違うなという感じ。そんな状態でも家事と妻の介護を継続しなくてはならないのはかなり辛かった。(2025-09-20)

それまでの経緯を振り返ると,9月17日に妻の様子を見て新型コロナへの感染を疑い,直ちに訪問診療の医師に連絡してくれた訪問リハビリの理学療法士さんの対応は極めて適切であった。改めて感謝申し上げたい。

理学療法士さんはいつもはリハビリの前にバイタルチェックをするだけだが,その日はリハビリの最中にも酸素飽和度(SpO2)を測り,聴診器で呼吸音をチェック(アイキャッチの図を参照)していた。

発熱のあった9月15日から20日までの妻の体温の推移を,ベッドに入って休んでいるタイミングと共に下記に示す。なぜかベッドに入っている時に体温が上がることが多かった。(2025-09-20)

9月15日から20日までの妻の体温の推移とベッドに入っているタイミング

新型コロナからの回復途上

妻と私の新型コロナウイルス感染症は1週間で概ね収まった感があるが,二人ともまだ倦怠感と味覚障害を残している。妻は「怠い」と言いながら,距離を廊下5往復に制限して歩行自主トレを開始した。(2025-09-21)

歩行自主トレを再開

コロナで重症化しやすい基礎疾患に含まれるかどうかは分からないが,私の右膝の関節症の痛みは幾分強くなり,妻の右脚のクローヌス(筋肉の微小振動)も幾分強くなっているみたい。コロナって,とにかく人の弱みを突いてくる厄介な病気である。(2025-09-21)

妻と私の体温の推移を比較

夫婦でほぼ同時に新型コロナに感染するという経験をしたので,発熱のあった9月15日から20日までの妻と私の体温の推移を下図に比較してみた。

妻と私の体温の推移の比較

黒のプロットが既にお知らせした妻の体温(前節「理学療法士さんの適切な対応に感謝」を参照)で,青のプロットが今回追記した私の体温。熱の上がり方が私の方が緩やかで約1日遅れでピークを示し,回復は似たようなカーブになっている。

20日以降は二人とも体温に関しては大きな変化はなく,ひたすら怠くて食欲のない状態が続いている。調剤薬局の薬剤師さんの話では,激しい倦怠感は今流行っている新型コロナの特徴の一つらしい。(2025-09-24)

後遺症の倦怠感が途方もなく辛い

新型コロナウイルス感染症の後遺症の倦怠感は今なお続いている。これまでに経験したことのない激しい怠さがずっと続いていて,もう何もする気が起きない。コロナは高齢者を重症化し易いと言われているが,それがよく分かった。

そんな状態でも,スーパーでの日々の買い物は欠かせないので,歩行器に抱きつくような恰好で五条通を歩く。その途中にあるショーウインドウの中に,イトシャジンの鉢植えが花を着けていた。(2025-09-25)

スーパーに行く途中のショーウインドウのイトシャジンの花に癒される

コロナ発症中も右下肢の回復傾向は続く

妻の歩き易さを表す指標として歩行自主トレの廊下往復数を利用しているが,新型コロナ感染症の症状である倦怠感が強く現われている間は,彼女は歩く気力もなく,起床直後などにたまたま倦怠感が軽くなると廊下を3~5往復するのがやっとだった。9月29日になって,ようやく廊下10往復できるようになった(下記の図左)。そしてしばらく休んでいた身の回りの掃除にもトライ(下記の図中央)。(2025-09-29)

酷い倦怠感で歩行を控えていた期間には,右脚のクローヌス(筋肉の微小振動)は幾分強くなることがあったが,コロナを発症する前の右下肢の回復傾向(「右下肢の回復傾向は続く」のページを参照)はコロナ発症後も続いていたようで,妻は怠くてベッドに入ろうとする時にも,右脚(特に足先の親指付近,足首,膝)を指し示して(下記の図右),「変わってきている」と言うことが多かった。

廊下10往復_掃除_足先の親指付近

それで9月29日になって急に廊下を10往復も歩こうとすると,歩行を控えていた期間中に変わってしまった右脚の動きに適応した歩き方ができず,戸惑う様子が見られた。(2025-09-29)

コロナを発症する前から9月29日の朝までの,妻の歩行自主トレでの廊下往復数を示す。

コロナ発症前から9月29日朝までの歩行自主トレの廊下往復数
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