看護師さんによる健康チェック

訪問看護記録

訪問看護師さんは毎週やってきて，妻の健康状態を診察し，私がExcelでまとめた1週間分の体調データ(血圧，体温，体重など)を入念にチェック。その結果を所属する訪問看護ステーションの報告書(訪問看護記録)に記載する。そのようすをキャンツが飽きもせずにチェック。(2021-05-18)

たまに看護師さんが体温計やバルスオキシメータを持ち帰るのを忘れそうになると，キャンツが「何かヘンだよ，いつもと違うよ」と言いたげに，私のところにやってくる。ネコは，いつもと違うことに対して敏感みたい。

11月3日は休日ではあったが，訪問看護師さんはいつもどおりやってきた。妻の健康状態をチェックし，リンパマッサージ，入浴サポート等の介護サービスを実施。看護師さんにすっかり慣れたキャンツは，廊下に出てきてお出迎え，そして彼女の活動をじっと見つめる。看護師さんは常に背後にキャンツの視線を感じたりして，ちょっと負担かも。

その場で記載された訪問看護記録(幾つかの内容は，私がまとめた妻の1週間分の生活・健康状態の報告から看護師さんが転記)の内容は，看護師さんが所属する訪問看護ステーションから妻の主治医に通知され，リハビリ計画に反映される。(2021-11-04)

秘書になったつもり

いつものように訪問看護師さんがやってきて，一連の看護作業を終えてから，長テーブルの上で訪問看護記録を書いていると，キャンツがテーブルの上に乗ってきて，その書類の内容をじっと覗き込む。

同時刻に来合わせたケアマネージャさん(月1回の頻度で訪問してくる)もそのようすを見ていたが，彼女が予め用意した「サービス利用票(兼居宅サービス計画)」という書類をカバンから出してテーブルの上に置き，私に押印を求めると，キャンツはさっそくその書類の近くに移動して，押印前のレビューを開始した。ケアマネージャさんは「このネコ，ご主人の秘書になったつもりみたい」と言ってあきれていた。(2022-02-08)

飼いネコは，近くにいる人の視線の先にあるものに興味を示すことが多いので，「秘書になったつもり」は特別な行動ではないが，確かに介護系の書類って，そのページ数と記載内容の細かさが半端なくて，秘書が必要と思えることがある。

リンパマッサージ

訪問看護師さんには今でも週1回の頻度で来ていただき，妻の入浴サポートと健康状態のチェックをお願いしている。私は妻の入浴サポートを5年間続けてきて，かなり上手くなったつもりではあるが，妻は「まだ看護婦さんの方が上手い」と言って週1回の訪問看護を期待している。

入浴後に看護師さんは下肢を主な対象とするリンパマッサージを行っているが，訪問リハビリの療法士さん達と同様に，対象箇所の上にタオルを敷いてマッサージを実施している。(2022-12-27)

しかし看護師さんからは「ご主人が奥さんのマッサージをする時には，タオルは使わずに，素手で奥さんの素肌に直接触れるようにして実施してください」と指示されている。その方がオキシトシンの分泌がよくなって，脳出血後遺症の患者が陥りがちなうつ状態を緩和できるとの説明を受けた。さらに入浴後は肌の滑りが悪いので，マッサージオイルとしてココナツオイルを使うことを勧められた。

妻が退院した年には，確かに彼女が鬱っぽくなることがあったので，看護師さんの指導に従って，タオルを使わずに素手で妻の肌に直接触れるようにして入浴後のリンパマッサージを実施した。看護師さんから特に指定されていた膝裏と鼠径部だけでなく，足先をも含む全身をかなり時間をかけてマッサージした。(2018-08-27)

その後も私はこの看護師さんの指示どおりに妻の身体のマッサージを毎日続けているが，夏になると私の額から妻の身体に落ちる汗を拭き取るためにタオルは必要である。(2022-12-27)

日曜の朝は，妻とコーヒを飲みながら京都地元民用の(餡のない)生八ツ橋を食べる。その後で，「素手でココナツオイルを使って妻の素肌に直接触れる」ようにしてリンパマッサージを実施。座っている時間が長いので，妻の足先はどうしても浮腫み易いが，このリンパマッサージを受けるとかなりすっきりする。(2023-06-11)