失っていた記憶の回復が続く

流し台の上にある棚の上を探し始める リハビリ
流し台の上にある棚の上を探し始める

みそ汁の写真

東京都味噌工業協同組合のウェブ(https://www.tokyomiso.or.jp)を見ていた妻が,そのトップページにある「なめこ汁」の写真を見つめて,「この写真,見たことある」と言い,キッチンの流し台の上にある棚の上を探し始めた(アイキャッチの写真を参照)。そして「あったァ,これだ」と言って,私に見せてくれたのが,彼女が20年以上前に入手した味噌汁の本の表紙(下図を参照)。確かに全く同じ写真だった。(2026-01-01)

みそ汁の本の表紙

これは,次のことを意味していて,彼女の記憶障害(記憶喪失)がかなり治ってきたことを示しているように思われて,嬉しかった。
(1) 発病前に見ていた画像をかなり正確に思い出している。
(2) 発病前に見ていた本を置いていた場所を思い出している。

この(2)のような記憶の確認ができるように,私は彼女の発病後,なるべく室内の状態を変えないようにすると共に,どうしても変えざるを得ない場合には,変更前の状態を撮影して後日参照できるようにしていた(「さまざまな思い出し」の節「印鑑の存在」を参照)。(2026-01-01)

自身の著書とその中に書いたこと

妻は今なお脳出血後遺症の言語障害・記憶障害(特に記憶喪失)からの回復のためのトライを続けている。

津波がハワイに達したとの報道に接して,ハワイで購入した縫いぐるみのことを思い出し,他の縫いぐるみについてもその購入にまつわる関連事象を思い出し(「縫いぐるみマニアの活動が自身の言語の回復をサポート」のページを参照),そこから以前に住んでいた東京港区の環境にトピックが飛び(「縫いぐるみ以外のプレゼンも言語の回復をサポート」の節「現在と以前の住いの類似性」を参照),さらにそこに住んでいたネコ達に関する様々な記憶を甦らせている。

彼女にとって特に記憶を辿り易かった,以前の自宅のマンションに住みつき,セーラと呼ばれていた個性的なネコのことを思い出して,言語リハビリでのフリーディスカションで言語聴覚士さんに提示する資料(その原案の一部を下図に示す)をまとめていた時,彼女は突然,自身の著書の中でセーラに言及したことを思い出した。(2026-01-16)

セーラに関するプレゼン資料の原案(部分)

そして「確認したいので,その本を見たい」と言う。それは古い本なので「発病前にあなたが納戸に仕舞ったはずで,そこには私は手を触れていない」と言うと,彼女は仕舞った場所を思い出したようで,納戸に入って「あったァ」といって喜んでいる。彼女が探し出した本の表紙を下図に示す。(2026-01-16)

この著書の中でセーラに言及したことを思い出した

記憶喪失の患者の介護の現場とはこんなことの繰り返しで,記憶喪失ドラマのようなドラマチックな展開はない。

言語聴覚士さんに提示する資料の作成

妻は,言語リハビリでのフリーディスカションで言語聴覚士さんに提示する資料を作成していると,病気によって失ったさまざまな記憶を回復し易いようで,最近は毎日のようにその資料作成を続けている。その様子を下図に示す。(2025-01-17)

言語リハビリの資料を作成する妻

自身の著書の中でセーラに言及した内容はセーラへの謝意。読者にはネコであることを感じさせないように,擬人化した表現になっている。妻はこのくだりを含む彼女の著書をセーラの飼い主に献本した時のことも思い出した。(2025-01-17)

さらにその本は,初版の発行日より1ヶ月ほど前の入学式(通信教育過程)で頒布されていたことをも思い出し,それをその時撮影された写真(下記に示す)を探し出して確認。(2025-01-17)

発行日より前に入学式で頒布
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