ボトックス注射(2021年6月まで)
脳出血後遺症の手足の筋肉のつっぱり(痙縮)を緩和するために,妻は3ヶ月に1回リハビリクリニックに通い,ボトックス(BTX)注射を受けている。2021年6月には,右上肢に11箇所,右下肢に4箇所の計400単位の注射を受けた。注射箇所が多いので,帰宅してから注射箋(以前は情報提供書として提示されていた)を見ながら慎重に絆創膏を外す。この作業に不慣れな頃は,外し忘れた絆創膏が2~3日後の入浴中に浮いてきたこともあった。(2021-06-21)



絆創膏だらけで痛々しく見えるが,注射の針は極めて細く,ほとんど痛みは感じないとのこと。しかし,超音波診断装置を使って筋肉の動きを確認しながら注射する位置を決める必要があり,電子装置を見慣れていない患者は,何事が始まるのだろうかとの不安を感じるらしい。どれくらいの量を注射するかは,医師の判断に基づくが,その効果は患者の症状によってかなり異なるみたい。

妻についてはかなり有効に効いている事例らしく,以前ボトックス注射を受けに行った際に,医師から「関係する医師の集まりで報告したいので,歩く様子や腕を動かす様子をビデオ撮影させてほしい」との要請があった。承諾すると直ちにビデオ機材が搬入されて,診察室は撮影スタジオに早変わり。(2019-07-01)
注射直後のマッサージとストレッチ
ボトックス注射の効果を確実にするためには,注射後にマッサージとストレッチを行うことが必要とのことで,以前は注射直後に同クリニックで理学療法士さんがマッサージとストレッチを実施していた。その後制度が変わって,クリニック内での直後のマッサージとストレッチは実施しないことになったため,訪問リハビリの理学療法士さんにいつものリハビリに加えてボトックス注射後のリハビリをお願いしている。
2021年6月のボトックス注射の翌日に来ていただいた理学療法士さんは,妻の右上肢・下肢にマッサージとストレッチを行って,ボトックス注射直後の筋肉の動きの不安定さを緩和すると共に,関連する筋肉をチェックして,つっぱり感がなくなったことを確認していた。

いつもの曜日でない日にやってきた理学療法士さんを見て,キャンツは少し混乱し「あれー! ヘンだな?」の表情。キャンツに曜日の概念はないと思うけど,その日の人の行動などから何となくいつもと違うことが分るみたい。(2021-06-22)

その後,定例の曜日にやってきた理学療法士さんは,ボトックス注射後の筋肉の状態に馴染んできた妻の歩き方を見て,「体重をもっと右脚にかけて」との指示を与える(この指示は,ボトックス注射をした医師からも受けている)。それを見ていたキャンツは,理学療法士さんの指示内容を理解しているかのように,尻尾を右に出し,その先端を下に向ける。(2021-06-26)

注射直後の一時的不安定
最近では,ボトックス(BTX)注射の直前でも,妻は以前ほど筋肉が固くなって歩き難さを訴えることはなくなってきたが,歩行の疲れ易さを感じることはあるみたい。BTX注射の後は,急に柔らかくなった筋肉の状態に馴染んた歩き方を習得するまで数日を要し,その間は歩行が多少不安定になることがある。
このようなBTX注射の影響は,妻自身の体調に合わせて歩行距離を調整し易い屋内での歩行自主トレーニングの距離に反映されている。屋内歩行自主トレーニングは,2021年の始め頃から朝と夜に実施することが定着し,それぞれ約200mの歩行距離に落ち着いている(「屋内歩行自主トレーニング」のページを参照)。しかしBTX注射の前後数日は,歩行距離の変動が認められる。
2021年の3月と6月のボトックス(BTX)注射の前後1週間の屋内歩行自主トレーニングの距離を示す。(2021-07-01)


BTX注射直後に必ずしも歩行距離が伸びないことについて,訪問リハビリの理学療法士さんからは,「麻痺が残る右脚の動きがボトックスによって良くなり,そこに体重をかけられるようになった結果,これまで左脚でかばわれていた右脚の筋肉が疲れ易くなる」との説明があった。そして私に対して「自主トレの後は,右脚の足先から股間までをマッサージするように」との指示があった。(2021-03-13)

