新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行してから初めてのGW(ゴールデンウィーク)を迎えた。コロナ感染を防ぐため,多くの人達が外出を控えていた頃のGWには,私と妻の引き籠り生活も他の方々の生活と大きな違いは感じられなかったが,今年のテレビを見ていると観光や帰省に多くの人達が移動する様子が報道され,私と妻の生活との差が際立つ。
日経新聞の5月3日の「春秋」欄は,ホトトギスの歌で人生の時間軸に着目し,GWには「効率重視で細かく刻んだ時の流れから自分を解放し,のんびりと過ごしたい」と提案しているが,介護の引き籠り生活を続けている私には,外出はしないものの,のんびりと過ごすことはなかなか難しい。
GWといえど,細かく刻んだスケジュールに従って行動しないと,介護の課題をクリアできない。「春秋」欄の結びに書かれた「鳴くまで待とう」はゆったり気分としてではなく,回復に膨大な時間を要する脳神経系の患者を介護する生活の姿勢として必要である。さらに言うなら「鳴かずとも待とう」の姿勢が求められる。(2024-05-03)
細かく刻んだスケジュールにも更に追加の介護が入る。今回のGW中に入った主な追加の介護課題は次のとおり。
- 4月27日: 右体側の痛み (「後ろ歩きと横歩き」の節「後ろ歩き(後ずさり)」を参照)
- 4月28日: 左くるぶしの腫れと左膝内側の痛み (「後ろ歩きと横歩き」の節「左くるぶしの腫れ」を参照)
- 4月29日: 風邪気味で体調が悪い。
- 5月1日: 左ふくらはぎのこむら返り (「後ろ歩きと横歩き」の節「左くるぶしの腫れ」を参照)
- 5月2日: 左足先の親指付近にパソコンが落下して打撲 (「後ろ歩きと横歩き」の節「左くるぶしの腫れ」を参照)
- 5月3日: 歩行中にふらつく。(「屋内歩行トレーニングの充実」の節「杖なし歩行のトレーニング」を参照)
- 5月5日: 下痢
GWの後にも,足先への似たような介護課題が続いた。
- 5月8日: 段差の角に右足親指の爪の先(左側)が当たって割れ,少し出血。(「右脚の回復とそれに伴うトラブル」の節「右足の親指の爪の先」を参照)
- 5月9日: 左足親指の爪の先(右側)の周辺が少し腫れて痛い(卷き爪)。(「後ろ歩きと横歩き」の節「左くるぶしの腫れ」を参照)
毎年のことだが,隣家の玄関にはシロバナフジの鉢植えが置かれ(「引き籠り生活に季節を伝える」の節「隣家の玄関の鉢植え」を参照),軒先には端午の節句の軒菖蒲(ショウブとヨモギ)が飾られて,それらを見てGWの雰囲気を感じる。(2024-05-03)

近所のコンビニの近くではシラタマカズラ(だと思う)の花が咲き始めた。この季節に咲くには何とも地味な花だが,近寄ってみると面白い形状をしている。(2024-05-03)

5月4日は自然に親しむ「みどりの日」。京都市内は比較的豊かな自然があるが,それに伴う被害もある。この季節はカラスが巣作りの材料を求めて活動するので,それなりの対応を求められる。
ゴミ収集の日までベランダに出してあるゴミの袋に対するカラスのアタックを防ぐため,ゴミ袋に「カラスよけネット」を被せている。ネットの扱いを学習したカラスはネットを外してゴミ袋にアタックするので,昨年はネットの周囲に植木鉢を置いていた。
しかし先週,カラスが植木鉢を倒してネットを外している様子を確認してしまった(かなり大きな美しいカラスだった)ので,ダンベルを置くことにした。(2024-05-04)

妻は言語リハビリを受けながらも,まだ彼女の多くの会話文に主語を置くことができない。しかし飛来するカラスと私のカラス対応作業を見ていた結果,「カラスが来た」と主語カラスがある文を発話できるようになった。豊かな自然の効用か。(2024-05-04)
上述のようにGW後の8日と9日に妻は足指の爪のトラブルに見舞われた。彼女の右脚の回復が進んで毎日少しずつ歩行距離を伸ばしているが,まだ右脚の振り上げが不充分であったり,右脚をかばって左足先に負荷がかかったりすることが,これらのトラブルの原因と思われる。
妻が発病して以来,彼女の爪のメンテナンスは必要に応じて私が担当してきたが,毎週来ていただいている訪問看護師さんにも彼女の爪のチェックとカットをお願いしている。看護師さんは普通の爪切りに加えて電動爪やすりをいつも携帯していて,それらを使って手慣れた対応をしてくれる。(2024-06-04)

