構文能力の回復とそのレンダリングの現状

妻が希望する設定内容を確認して私がWindowsを設定 リハビリ
妻が希望する設定内容を確認して私がWindowsを設定

Windowsの設定内容を書いて知らせる

今朝,妻が使っているパソコンのWindowsの設定が変わってしまったようで,彼女が困惑している。彼女の誤操作なのか夜中に更新が行なわれたのか,原因はわからないが,とりあえず私が把握している範囲で彼女が使っていた設定内容に再設定して,利用してもらっていた。しぱらくして,まだ設定が戻りきっていないようなので,何をどうしてほしいのかを尋ねた。

しかし彼女の発話能力は,Windowsの設定内容を説明できるレベルに未だ達してなく,いつものようにメモ帳を取り出してそこに添付の内容を書いてくれた。ディスプレイの電源を切るまでの時間を5分に設定してほしいということを確認して,私がすぐにWindowsを設定した。(2024-07-01)

希望するWindowsの設定内容を書いて知らせる

このメモ帳に書かれた文を見る限り,彼女の構文能力はかなり回復してきていて,まだ利き手でない左手による筆記ではあるが,その筆記によるレンダリングもしっかりしてきているように思われる。「屋内歩行自主トレでのジェスチャと数値の扱い」のページに示したようにジェスチャによるレンダリングも何とか実用レベルになってきた。あとは発話によるレンダリングの回復を期待したい。

発話によるレンダリングの練習を続ける

今日も廊下を歩行器で往復する妻の歩行自主トレにつきあう。「屋内歩行自主トレでのジェスチャと数値の扱い」のページに示したように,妻は9往復を終えた時に追加往復回数を指で伝えると共に, 追加の往復歩行を行いながら総往復回数をしゃべることもあるが,なぜか彼女はまだ11(ジュウイチ)が発音できない。10(ジュウ)と12(ジュウニ)は発音できる。10(ジュウ)と1(イチ)を分けて発音することもできるが,それらが組み合わされると言葉が出ない。(2024-07-01)

以前,入浴中に「背中洗い」が発音できなかったが「背中」と「洗い」を分ければ発音できたことと似た症状。今では「背中洗い」の発音はできるようになったので,歩行自主トレを行いながら練習すれば,すぐに11(ジュウイチ)も発音できるようになることが期待された。

翌日の朝の歩行自主トレで,妻は11往復目を歩きながら「ジュウイチ」の発音練習を繰り返す。「ジュウ」と「イチ」の間のポーズを次第に短くしながら,何とか続けて「ジュウ・イチ」と言えるようになった。(2024-07-02)

歩きながら発音練習を繰り返す

その日の夜の歩行自主トレでは,妻は「ジュウ」と「イチ」の間にポーズを入れた練習をすることもなく,綺麗に「ジュウイチ」を発音でき,その学習の速さに驚かされた。(2024-07-02)

以前に8(ハチ)を発音できなくて,その練習に多くの時間を費やしたことを思い出した(「屋内歩行自主トレーニング」のページを参照)。その頃と比較すると,発音の学習速度(後遺症の回復速度)が向上したことが認められる。(2024-07-03)

歩行器のハンドルにメモ

妻は歩行器で廊下を往復する11回目の回数「ジュウ・イチ」を言えるようになったが,それでも彼女は11回目を忘れないように,それをメモ用紙に書き,歩行器のハンドルに貼り付けている。また発音できなくなることへの不安があるみたい。(2024-07-04)

歩行器のハンドルにメモ用紙を貼り付ける

歩行器のハンドルに貼り付けられたこのメモ用紙は,訪問リハビリの作業療法士さんには意味不明だったようで,その説明を求められた。

脳出血後遺症の言語障害,記憶喪失等を患い,それらから回復途上にある妻と暮らす我が家には,健常者には「奇異な,意味不明な,幼稚な,またはアホらしい」と思われそうなもの(注1)が存在する。いずれも妻の言語を含む記憶の回復をサポートするために用意された。

脳疾患を患う患者さんに接する機会の多そうな作業療法士さんも,私の説明を受けてようやく,このメモ用紙が歩行器に貼り付けられている理由を理解し納得して下さった。
(2024-07-04)

翌日の言語のリハビリでこのメモ用紙の背景説明を受けた言語聴覚士さんは,さっそく数値を含む会話の練習を実施。言語聴覚士さんの質問(Q)に対する妻の回答(A)の例(Q/A)を次に示す。(2024-07-05)
 今何時/11時5分
 今日私が来たのは何時/10時30分
 あなたの誕生日はいつ/10月15日(はじめに筆記,次いで発音)

注1: その幾つかは次のページに紹介した。
さまざまな思い出し
過去の状況の思い出しとそのサポート
縫いぐるみの機能と意義

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