上肢トレーニングに歩行器を使う作業療法リハビリ

廊下南端での右回りターン直後の右肘 リハビリ
廊下南端での右回りターン直後の右肘

麻痺が残る右手だけで歩行器を押す

麻痺が残る右手の肘を伸ばしてハンドル操作がようやくできるようになった(「歩行器のハンドル操作」の節「肘を伸ばした歩行器操作」を参照)妻に対して,訪問リハビリの作業療法士さんは,右手だけで(左手は杖を突いて)歩行器を押すトレーニングを実施。歩行器を上肢のトレーニングツールとして使っている。(2024-03-21)

麻痺が残る右手だけで歩行器を押す

作業療法士さんは「歩行器は,掌で握る動作と肘を伸ばす動作を同時にトレーニングする作業療法ツールとして適切だった。次は掌を開く動作と肘を曲げる動作をトレーニングする日常的な作業を探したい」と言う。

右回りのターン

毎日の廊下での歩自主トレでは,廊下の端で左回りにターン(方向転換)しているが,右回りのターンを組み合わせることにより,肘を曲げる動作のトレーニングはできそう。そこでさっそく妻に右回りのターンにトライしてもらった。左回りほどスムーズではないが,とりあえずできることを確認した。(2024-03-21)

右回りターンができることを確認

それで廊下で歩行器を使う歩行自主トレでは,廊下南端でのターンを右回り(上図)とし,廊下北端ではこれまでどおり左回りのターン(下図)を行うようにしている。アイキャッチの写真に示すとおり,右回りターン直後の右肘は曲がってハンドルを引いている。

廊下北端での左回りターン

生活の中で続けられる作業療法リハビリ

積極的に掌を開く日常的な作業となると,雑巾がけ(ワイピング)くらいしか思いつかないが,それは既に妻の作業療法リハビリの中に取り入れられている(「右上肢の強い回復感からパソコン画面クリーニングへ」のページを参照)。

作業療法リハビリは,生活の中で続けられるような活動であることが望まれるので,リハビリを受ける人,またはその人の生活や習慣をよく知る家族が作業療法士さんと相談しながら実施していくことが必要。

掃除機を使って身の回りの掃除をする作業は,妻自身が思いついた杖なし歩行のための作業療法リハビリの自主トレで(「両手を使う作業の実用化への気配」の節「掃除機の操作」を参照),今でも毎朝実施している。(2024-03-22)

身の回りを掃除する作業療法リハビリ

右上肢トレーニングによる右体側の筋肉痛

作業療法リハビリで歩行器を使って右上肢トレーニングを開始した直後から,妻は右体側の筋肉が痛いと言う。これまであまり使わなかった右体側の筋肉を使い始めたためと思われ,麻痺からの回復過程でこれまでに右脚で経験したように,数日の間はロキソニンゲルを塗って耐えるしかなさそう。(2024-03-21)

また彼女は右上肢を持ち上げ易くなったと言って,持ち上げて見せる。持ち上がる高さ(可動範囲)は,昨年12月とあまり変わっていない(「作業療法リハビリの運用」の節「右上肢の持ち上げ」を参照)。筋肉が強くなって,本人の感覚として以前より楽に持ち上げられるようになったのであろう。

右上肢を持ち上げやすくなった

右体側だけでなく,日によっては今でも右太腿の筋肉が痛むことがある。そのような時には,まだ右回りのターンは難しいようで,歩行器を使った廊下での歩行自主トレでは,新たに始めた廊下南端での右回りターンを2~3回にとどめ,残りは従来の左回りターンに戻している。そのような時には,掃除機を使った身の回りの掃除もお休みすることが多い。(2024-03-24)

廊下南端での従来の左回りターンのようすを下図に示す。

廊下南端での従来の左回りターン

右肘を下げる意識でハンドルを引く

妻の右肘を曲げる動作のトレーニングのために,廊下南端でのターンを右回りに行う自主トレを開始したことを,作業療法士さんに報告した。それを受けて彼は,歩行器を止めたまま右手でハンドルを引く運動を妻に指示して,「肘を下げる意識をもって引くように」とのアドバイスを与えていた。(2024-03-28)

「意識をもつ」というのは,「筋肉の動きはまだ不充分でもいいから,とにかく脳から筋肉に指示を出させる」ということらしい。

右手でハンドルを引く運動
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