妻は杖を理学療法士さんに預けて,杖なし歩行に挑戦。転倒のリスクを避けるため,流し台に沿って歩く。(2021-08-28)
理学療法士さんは,今年の1月に1回だけ妻の杖なし歩行をチェックした(2021-01-05)。しかしその後は基礎動作の繰り返しを中心とするリハビリを行い,最近になって筋トレを含めたリハビリに移行している。筋トレによる妻の疲労が少なくなったことを確認し,さらに今回の流し台に沿った杖なし歩行では妻の恐怖感が少なくなったことを確認した。(2021-08-28)

杖なし歩行に対する妻の希望は以前からあった。杖を使わなければ,歩行中に麻痺のない左手を利用できるため,歩行中の作業性が高まる。この要望に応えるため,静止立位が楽にできるようになった段階で,以前の理学療法士さんから,まず室内で壁などに手を触れながら杖なし歩行をする指導を受けた。(2019-02-14)

自主トレとしても,ふらついた時への対応のため,杖は左手で持ったままその先端を着地させずに歩くようなトライを行ってみた(トイレに行く際など)。それらの試行の結果,当時の杖なし歩行ではまだ左脚への負担が大きく,疲労が大きいことが分った。理学療法士さんは,歩行姿勢が悪くなることへの懸念から,杖なし歩行を積極的に勧めることはなかった。
杖を使わない移動については,2020年2月に両手で流し台を掴みながら左右に横歩きする練習と,両手を理学療法士さんに支えてもらって前に歩く練習とを行っている。(2020-02-20)


ちょうどその頃,理学療法士さんは,上体の姿勢をよくするために,歩行器の利用を勧めた。歩行器は杖を使う前の段階で使うもので,当時既に一本杖を使っていた妻には,通常の判断では不要であるが,上体を安定させて歩行トレーニングを行いたいという理学療法士さんの意向があり,作業療法士さんもそれに賛同した。右手の握りが充分でなくても使える歩行器として,アルコーSK型というシンプルな歩行器が導入された。キャンツは歩行器を移動するキャットタワーと勘違いして,さっそのその上に飛び乗って大喜び。(2020-03-19)


2020年9月には,作業療法士さんがキッチンで必須な生活動作として,流し台の前での横歩きを指導している。「右上肢のトレーニング(基礎動作から生活動作へ)」のページを参照。
2021年9月からの妻の理学療法リハビリでは,杖なし歩行と平行して,右太腿の筋トレが実施されている。仰向けに寝た姿勢で右太腿の下から左太腿の上に通した療法士さんの腕を右太腿で押しつぶすというエクササイズ。これを実施した後は,確かに歩き易くなると妻が言うので,毎日の自主トレにもこのエクササイズを含めることが指示された。(2021-09-11)


右太腿の筋トレとしては,仰向けに寝た姿勢で右太腿をお腹につけるつもりで持ち上げるというエクササイズも実施。理学療法士さんはこれらの筋トレ(自主トレも含む)の結果,太腿の筋肉が太くなってきたことを確認し,さらに歩行中の歩幅の増加と振り出す右脚が右に開くことの減少とを確認した。(2021-09-18)

妻の下膳作業のようす(「お膳を運ぶトレーニング」のページを参照)を見ていた作業療法士さんは,ダイニングテーブルと流し台との間の短い距離であれば,妻はもう杖を使わずに歩けると判断して,麻痺のない左手に杖は持たずに水の入った食器(カップ)を持って歩くことを指示した。
妻は「ちょっと怖い」と言いながらも,カップから水を零すことなくテーブルと流し台との間のカップの運搬を完了した。しかしまだ腰が引けている。(2021-12-09)


理学療法士さんは綺麗な歩行姿勢を体得することを目指しているようで,杖なし歩行にはまだあまり積極的ではないが,作業療法士さんは家事参加の充足感を得ることを目指しているようで,これからも作業療法リハビリの中で杖なし歩行のトレーニングを行うと言っていた。
妻が杖を持たずに歩き始めたのを見ていたキャンツは,いつもと違うものを感じたみたいで,長テーブルの上から降りてその場から退散した。(2021-12-09)

2021年末の訪問リハビリで,妻の歩行状態をチェックする作業療法士さんをチェックするキャンツのようすを示す。妻が杖を使わずに歩いているように見えるが,たまたま杖が写り込んでいないだけ。確かに妻の歩行中の杖への依存は少なくなってきてはいるが,実用レベルの杖なし歩行はまだできていない。(2021-12-23)

2022年11月に交代(「理学療法士さんの交代と作業引継ぎ」のページを参照)した新しい理学療法士さんは,2回目のリハビリに際して妻の手を支えながら杖なしで彼女を歩かせていた(2022-11-30)。以前にも,交代直後の理学療法士さんが妻の手を支えながら彼女の杖なし歩行をチェックしたことがあった(2021-01-05)。

このようなリハビリを見ていると,杖なし歩行は理学療法リハビリの目標の一つではあろうが,それ以前に歩行能力の状態をチェックするのに適切な動作なのかなと思える。(2022-11-30)

