入院していた時期の文字筆記

急性期入院6日目の筆記内容 リハビリ
急性期入院6日目の筆記内容

妻の脳出血後遺症の言語障害からの回復を示す一つの要素である文字の筆記について,特に変化の激しかった急性期と回復期の入院(それぞれ2017-10-28~2017-11-14,2017-11-14~2018-01-29)中の状態を振り返ってみた。右手に麻痺があるので,利き手でない左手での筆記である。その期間はまだほとんど話すことができなかったため,文字の読解の程度については,言語聴覚士さんによる検査の結果を見る必要があった。

急性期入院の6日目(2017-11-02)に,看護師さんから,紙に書いた文字を示してコミュニケーションの練習をしたとの報告があり,その時に妻が書いた文字が示された。「を」のような文字があるが,文字列としては意味不明である。

8日目(2017-11-04)には,私が小形のホワイトボードとマーカを用意し,それを使って妻に文字を書いてもらった。1行目の内容を見て私が「読めないよ」と言ったので,彼女はその下にもう1回同じ内容を書いてくれたが,2行目もやはりその意味は分からなかった。

急性期入院8日目の筆記内容
急性期入院8日目の筆記内容

11日目(2017-11-07)になると妻は集中治療室から一般病棟に移り,体に付けていた電子装置(モニター)も外された。その状態で彼女が書いた文字は「2」と「に」のように見えるが,それによって何を伝えようとしているかは分からなかった。

急性期入院11日目の筆記内容
急性期入院11日目の筆記内容

14日目(2017-11-10)には,私が同席した言語リハビリで,妻は絵を描く練習をしていた。16日目(2017-11-12)に書いてくれた文字は,「今待家」と読め,たぶん「家に帰ることをいま待っている」という意味だろうと解釈した。その日も私は前日の自宅の様子(いただいたお見舞いの品やキャンツの振舞い)を写真に撮って,彼女に報告していたので,それを見ての反応と思われる。

急性期入院16日目の筆記内容
急性期入院16日目の筆記内容
妻に報告した自宅の様子
妻に報告した自宅の様子

18日目(2017-11-14)に回復期のリハビリを受けるために転院。この日,急性期入院18日目を回復期入院1日目とする。

転院先の病院では,言語聴覚士さんからトレーニングシートを使って文字を書くトレーニングを受け,回復期入院13日目(2017-11-26)になると,文字列として意味のある文字を書けるようになった。その一例を示す。文ではないが,単語として理解できる。

平仮名と数字のトレーニングシート
平仮名と数字のトレーニングシート
回復期入院13日目の筆記内容
回復期入院13日目の筆記内容

回復期入院15日目(2017-11-28)の言語リハビリでは,言語療法士さんが描いた絵を妻が見て,その内容を表す文字を書くというトレーニングを行った。さらに,病室内で目にとまった文字を書き写したと思われるが,英文字の筆記にも挑戦。

英文字の筆記
英文字の筆記

回復期入院18日目(2017-12-02)の言語リハビリでは,自分の名前を書くことにトライ。リハビリの開始時刻をメモするために,時計の文字盤と針を描いている。

自分の名前を書く
自分の名前を書く
時計の文字盤と針で時刻をメモする
時計の文字盤と針で時刻をメモする

回復期入院35日目(2017-12-18)に,私が病室を訪れると,妻からメモを見せられた。その内容は,単語ではなく,文を書こうとして中断したものであった。このメモだけでは分らなかったので,いろいろ聞いた結果,介護用おむつに関する要求であった。メモ帳に記された「森のくまさん」について尋ねたら,彼女はその歌を歌ってくれた。発音はイマイチだけど,音程は正しい。言語聴覚士さんから,歌うことがリハビリになると言われているらしい。最初の文の筆記は「身体機能の急な回復」のページを参照。

文を書こうとする
文を書こうとする
「森のくまさん」
「森のくまさん」

回復期入院44日目(2017-12-27)になると,言語聴覚士さんから,

  1. 言語自主トレのために子供用の知育玩具であるバンダイのカラーパソコンスマートを用意せよ。
  2. 読解の練習のためにも小学校入学前程度の絵本を用意せよ。

との指示があった。

回復期入院77日目(2018-01-29)に退院。以降の言語リハビリは,自宅からリハビリクリニックに通って受け,2018年7月からは言語聴覚士さんの訪問リハビリを受けている。

退院後の筆記については,次の各ページにトピックごとに示した。右手による筆記は,作業療法リハビリのページに含めた。

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